調査・レポート

フェアトレード、エコ、オーガニック商品の消費を促進するポイントとは?

本記事では、一般社団法人ソーシャルプロダクツ普及推進協会と、株式会社SoooooS.カンパニーが合同で実施した、消費者がフェアトレード、エコ、オーガニック商品を購入するキッカケや動機付けを探ったインタビュー調査のレポートをご紹介します。

SDGsやエシカル関連の消費者調査は数多く存在しますが、定性(インタビュー)は非常に珍しく、貴重なレポートです。本調査では、3つの商品の購入者36名分のインタビュー記録(オンラインチャットを使用)を分析した結果について、商品ごとの消費を促進するポイントがイラストで分かりやすくまとめられています。

「生産者の想い」と「生活者の関心と絡めたエコ活動」がフェアトレード、エコ、オーガニック商品の消費を促進?! ~第8回「生活者の社会的意識・行動に関する調査」結果を発表~

一般社団法人ソーシャルプロダクツ普及推進協会(略称:APSP、本社:東京都中央区、会長:江口 泰広)は、株式会社SoooooS.カンパニー(本社:東京都中央区、代表取締役:木村 有香)と合同で、2012年から継続して市場調査を実施してきました。 ...

フェアトレード商品の消費を促進するポイントは「生産者の想いを共有する工夫」

フェアトレード商品とは、発展途上国の生産者と公正(フェア)な条件で取引(トレード)がなされる商品を指し、人に対する配慮が特徴です。

フェアトレード商品の場合は、海の向こうにいる生産者の想いを伝える「工夫」が重要と指摘されています。レポートでは、奥さんがフェアトレードのバックを旦那さんにプレゼントした時、生産地の様子が掲載されたリーフレットを渡すことで喜んでもらえた例が紹介されています。

エコ商品の消費を促進するポイントは「生活者の関心と絡めたエコ活動の訴求」

エコ商品は、エネルギーの削減や自然資源の保護など環境負荷が少ない商品を指し、地球に対する配慮が特徴です。

エコ商品の場合は、環境保護に向けた取り組みと、生活者の個人的関心やメリットが重なる内容の訴求が重要と指摘されています。具体的には、絶滅危惧種に関心がある女性がサンゴの保全につながる活動に取り組むコスメを購入し、活動内容に共感しつつ継続購入している例が紹介されています。

オーガニック商品の消費を促進するポイントは「人や地球に対する配慮の積極的なコミュニケーション」

オーガニック商品は、無農薬・ケミカルフリーで栽培されたものや、それらを原料とした加工品などを指します。無農薬であることが生産者の健康被害削減や生態系の保護につながり、購入者にとっても安全で健康的なので、人や地球のみならず生活者(購入者)にとってもやさしいという特徴があります。

オーガニック商品の場合は、日ごろの買い物で人や地球に対する配慮を重視している生活者であっても、オーガニックの生産者や生態系に対する配慮を評価している人はおらず、デザインや肌へのやさしさなど自分にとってのメリットだけを評価し、価格に対する不満が多く挙がっていたそうです。これらのことから、オーガニック商品の人や地球に対する配慮は十分に伝わっておらず、それらを積極的にコミュニケーションすることで価格に対する不満を払しょくできる可能性が指摘されています。

SDGs達成に向けて

フェアトレード商品は、公正な取引を通して発展途上国の生産者の経済的自立を促すことが、SDGs1「貧困をなくそう」SDGs10「人や国の不平等をなくそう」などにつながります。

エコ商品は、自然資源の保護はSDGs14「海の豊かさを守ろう」SDGs15「陸の豊かさも守ろう」などにつながりますし、省エネルギーや再生可能エネルギーの活用はSDGs7「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」などに貢献し、CO2の削減はSDGs13「気候変動に具体的な対策を」などと深く関連しています。

オーガニック商品は、無農薬であることが健全な生態系や水資源の保護につながることから、SDGs3「すべての人に健康と福祉を」SDGs6「安全な水とトイレを世界中に」SDGs15「陸の豊かさも守ろう」などにつながります。

そうした人や地球にやさしい商品を開発・展開し、持続可能な消費を広げていくことは、SDGs12「つくる責任 つかう責任」を果たすことに他なりません。

この調査レポートは、フェアトレード商品やエコ商品、オーガニック商品における適切なマーケティングを策定するヒントになるのではないでしょうか。

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