事例 研究・論文

日本が大得意な○○化で食品ロスを解決できる?!

2020年5月21日

1位:刀/2位:国家/3位:戦艦/4位:動物/5位:細胞

みなさん、これが何のランキングだか分かりますか?

正解はコチラです!この○○化が本ケーススタディのポイントになります。

今回は、海外の最新研究から食品ロスを解決するためのユニークな方法論をご紹介し、それを発展的に実践している日本の事例を見ていきます。

論文紹介:From Oldie to Goldie: Humanizing Old Produce Enhances Its Appeal

タイトルだけでどんな内容か瞬時に分かりますね笑。Humanizing:擬人化で食品ロスが解決できることを主張する非常にユニークな論文です。

HELP DESK

No Description

論文では、とても面白い実験内容とその結果が述べられています。

まず、バナナ、キュウリ、ズッキーニなどの農作物の画像を、それぞれ以下の4タイプ用意しました。①新鮮なもの(そのまま)、②新鮮なもの(擬人化)、➂古いもの(そのまま)、➃古いもの(擬人化)。擬人化は、例えばバナナにリゾートを楽しませたり、キュウリの断面に顔をいれたりといった具合です。

画像1

出所:"Research finds a new way to reduce food waste" Phys.org

4タイプの画像を見せた被験者に、アンケートを実施したところ驚きの発見がありました。

なんと、➃古いもの(擬人化)の方が、➂古いもの(そのまま)よりも好まれ、鮮度に関する評価の低下が抑制されたのです! 一方、②新鮮なもの(擬人化)の方が、①新鮮なもの(そのまま)よりも好まれることはありませんでした。

その理由に関する著者の考察も、非常にユニークかつ納得がいきます。 当然のことながら、農作物は新しければ新しいほど良くて、古いものほど嫌ですよね。人間の場合はどうでしょう?若い方が良い面もありますが、雰囲気/気品や熟練/経験など、年を経れば経るほど増す魅力もありますよね。

擬人化によって、そうした人間におぼえる感覚が、野菜にも芽生えるのではないか?ということでした。

日本における応用例

なんと日本国内に、この論文が出る3年前から、擬人化を発展的に実践している事例がありました。

つれてって!それ、フードレスキュー(街頭編)

キャラクター「つれてってくん」が歌い踊りながら「買い方でも食料廃棄は減らせます」というメッセージを伝えます。

はじめよう つれてって!習慣

買い方ひとつで食品ロスは減らせます。未来のために、新習慣を。

 

食品そのものではなく、見切り品につける割引シールを擬人化するという取り組みです。著者のKoo氏もビックリの革新的アイデアだと思います。シールを擬人化すれば、古くなった食品の全てに効果が期待できますし、超低コストで実現できますよね。

SDGs達成に向けて

小売・消費における食品ロスの削減は、SDGs12「つくる責任 つかう責任」のターゲットに明記されています。

2030年までに小売・消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食品廃棄物を半減させ、収穫後損失などの生産・サプライチェーンにおける食品の損失を減少させる。

日本の大得意分野「なんでもかんでも擬人化」で、小売・消費における食品ロスを解決できるかもしれない?!今回は、そんなお話でした。

この記事に関連するSDGs

参考文献

Koo, M., Oh, H., & Patrick, V. M. (2019). From Oldie to Goldie: Humanizing Old Produce Enhances Its Appeal. Journal of the Association for Consumer Research, 4(4), 337-351.

"Research finds a new way to reduce food waste" Phys.org

「つれてって!それ、フードレスキュー」『FOODLOSS CHALLENGE PROJECT HP』

-事例, 研究・論文
-

Copyright© SDGs Science , 2020 All Rights Reserved.